3Dプリンタ:Adventurer3 + Flashprintでのブリム設定
初めての3DプリンタとしてFLASHFORGE Adventurer3を購入しました。
使っている内にスライサーソフト Flashprintのラフト,サポートに不満が出てきたので色々調べていたところ、FlashPrintにもブリム設定がある事に気づいた話です。
元はFlashPrint4の記事ですが、FlashPrint5の設定も追記しました。(2021/10/11)
■経緯
・材料にPLA,ABS,PETGを使っていますが、PLAやPETGでラフトを付けるとせっかく3Dプリントした物にラフトがくっついて剥がせない事がよく生じたため。
・印刷物の底面がフラット面だと、ラフトを剥がせなくなる事が多いため。
■対策
・ラフトの代わりにブリムを付ける。
簡単に言うとブリムは薄くて剥がしやすい板で印刷物の外周をサポートするものです。
ちなみに当初はブリムのため、Adventurer3でUltimaker Curaを使えるように試行錯誤していました。Curaを使えばブリムの設定はできたのですが、Curaは設定項目が多くて非常に奥が深い=ポン出しで使えないという事がわかったので現在はあまり使っていません。特に初期レイヤ定着の条件設定がFlashPrintよりも難しい印象がありました。
話が逸れましたが本題。FlashPrintにもブリムはあります。
まずは設定をエキスパートモードにしましょう。エキスパートモードは公式御参照。
さてエキスパートモードにしたら追加タブを開いて下図のように「枠を付ける:はい」に。日本語表示では「枠を付ける」だったのでブリムだと気づかなかっただけ…。尚、FlashPrint英語表示ではブリム(Enable Brim)。
「枠を付ける:はい」にすれば下図のようにブリム付きでスライスされます。ブリムは薄いため印刷後は簡単に取り除けるので反りやすい形状に対して効果が大きいです。
結果例。材料PETG,ブリム有無による反りの違いは以下の通り(印刷時の室温は16度位)。「PLAやPETGは反らない」とそこら辺のサイトでは一般的に書かれていますが、実体験としては部屋が寒いと普通に反ってしまいますね。
FlashPrint5(2021/10/11追記時:ver5.1.1)
先日FlashPrintが4から5にアップデートされましたが、ブリムの設定は4と同じです。
■簡易まとめ
メリット:
・ブリムは簡単に取り除けるので、定着性向上&反り防止に適します。
デメリット:
・印刷物の底面外周に角R(丸み)がある印刷物の場合、ブリムを付ける事で角Rとブリムがくっついてしまい、実質的に角Rが無くなってしまいます。
以上おわり