3DプリンタによるFOSTEX P650K用エンクロージャの製作
概要
以前にFOSTEX P650K+P650-EのスピーカーユニットとPrirate Audio+Raspeberry Pi Zero WHを組み合わせ、Volumio経由でWEBラジオ等を楽しめるようにしました。
FOSTEX P650K+P650-Eの組合せは流石FOSTEX純正とあって十分完成度が高いのだけど、上述の組合せでは色々かさばっていた事とスピーカーユニット自体の小型化を目標としてスピーカーエンクロージャを製作しました。
スピーカーのエンクロージャ製作方法
今までエンクロージャ製作をした事などなく、設計方法がわからなかったため製作する気は当初はありませんでした。しかしネットの海を寄る辺も無く彷徨っていると、エンクロージャ設計支援ソフト:spedという素晴らしいものがある事を知りました(作者に感謝!)。
ちなみに同様の機能を持つ海外製ソフトとしてWinISDというものもあるようです。
さてソフトが設計支援してくれるのであれば後は数値を入れて自分の作りたい性能・サイズを考え、己の設計力を信じてCADを弄れば製作する事になります。
試作1号
P650-Eは容量約1Lなので自作エンクロージャで低音が出るようにしたいなら、同様の内容積を狙うべきでしょう。しかし元々P650-K自体がそれ程の低音性能を持っていない事は自明なので敢えて□94mmのサイコロ型として設計⇒3Dプリントで製作しました。
試作1号なので設計しながら部品製作(3Dプリント)したので、背面部品の角Rが他の部品と違う物で3Dプリントしてしまいました。
しかし目立たないからひとまずはこれで運用もしてみましたが、目標のシステムシンプル化&小型化は達成している事を確認できました。
尚、背面にPirateAudioだと液晶やボタンが触りにくいと思われるかもしれませんが、VolumioシステムはデスクトップPCやスマホからアクセス可能なのでPirateAudio基板に直接アクセスすることは殆ど無いため不便を感じません。
試作2号(ほぼ完成形)
より完成度(外見)を高めるべく、気に入らない所を再設計し、最終的には□88mmに若干サイズ変更しました。またリアバスレフポートを追加して低音性能向上を目指しました。(試作1号はケーブル通線用のただの角穴でした。)
使用フィラメント:RepRapper ブラック PLAが1号機製作時より異様に糸引きするようになっていたため大幅に造形品質が悪化してしまいました。対策のため耐水ペーパーで研磨したものの再印刷しない限り満足行く品質に辿り着かないと判断したため適当な所で一旦完成としました。。
造形品質は悪化してしまいましたが、設計上の品質は上がっているのは確実です。(電源ケーブルの取出し穴とか試作1号と違ってスバラシイ🥰)
ただPLAといえど四隅の角が収縮で反ってしまって、部品同士の接合部の見た目が悪い。。何か設計モデル側で上手く隠す or 反り抑制する方法が無いか今後検討しようと思います。
以上おわり