フィラメント乾燥機:eSUN eBOXのファンがうるさいので対処した話
概要
eSUN社のeBOXという3Dプリンタのフィラメント乾燥機を今年2月に購入。
本記事はeBOXを持っていて「ファンがヴィーヴィーうるさい😭」と思っている人向けの内容であり、私がファン設置位置を変えた対処作業を参考までに公開するものです。
尚、ヒーター部でもリレーのカチカチ音がして気になる人は気になるのでしょうが、自分は気にならなかったのでカチカチ音については何も対処していません。
また、なぜ3Dプリンタのフィラメントに乾燥が必要か、については色んなサイトで詳しく書かれていると思うので割愛します。
eSUN eBOXの特徴
長所:ざっくり挙げると以下になります。
- 各社の500g又は1kgのフィラメントリール1式が収まる構造
- 乾燥用ヒーター(温度4段階)とファンを内蔵し、時間設定可能(30分毎, 最大18時間)
- フィラメントリールを入れたまま3Dプリント可能(フィラメント取出穴あり)
特に私が今使っている3DプリンタがFLASHFORGE Adventurer3というもので、メーカー公式フィラメントリール(500g仕様)だと装置内にスッポリ収まるナイスな設計なのですが、他社製フィラメント500g(or 1kg)だとほぼ収納できず、何らかの設置対策が必要だったためeBOXは渡りに船といえる存在だったのです。
短所:
- 購入直後からファンがうるさい。
- シリカゲルを入れるとファンに当たってうるさい。(ファンにフィンガーガード(fan grill)が付いて無いため)
どちらもファン起因の音問題で本題となります。
購入直後からファンが異音を発しており、当初はファンにケーブルが当たっているのかと考えていましたが、ファンケースを押したりすると音が変わるので使用初期は特にうるさい時にeBOXを外から叩いたりして誤魔化して使用していました。
しかしどう考えてもうるさすぎたので分解して調査・対処することにしました。
分解・対処
まず底面の四隅のゴム足を取り除きます。シール接着なので爪をひっかけてゆっくり引っ張れば再利用可能です。真中のゴム足の裏にネジはいないので外す必要なしです。
4ヶ所の十字穴付皿ねじを外すと以下のようになります。
問題のファンが何故うるさかったかといいますと、ファンは下図赤丸部分に挟み込まれて固定されているのですが、この勘合が悪い(きつい)ためファンケースの左右(下図の上下方向)が押されて内側に変形してしまい、そことファンの羽根が接触して異音を出している事が判りました。
そのため赤丸部分を鋸で切り落とし、ピンバイスでファン取付用のタップ下穴を2ヶ所開孔、M3タップをさらって下図のように固定しました。
またついでに百均で買ってきた温湿計を分解し、エンペックスの温湿計で簡易校正した後、eBOXに固定できるよう3Dプリンタでケース製作して取り付けました。
穴を
結言
eBOXを持っていてファンがうるさくて困っている人の参考になれば幸いです。
どうも5chスレ情報によると、最新のeBOXではカチカチ音が無い改善版になっているらしく、もしかしたらファンも改善されてうるさくないのかもしれないです。
しかし私がAliExpress経由で購入した2021年2月時点やそれ以前のモデルでは、ケース成形品の勘合が原因なので部恐らく同じ問題を抱えているものと思います。
(それとも自分のeBOXだけハズレでうるさかった??)
以上おわり