コーヒーメーカー:カリタ ET-102の改良パーツ製作(3Dプリンタ使用)

カリタ ET-102とは

シンプルなロングセラー コーヒーメーカー。

全く同じモデルだったかは定かではありませんが、私が子供の頃に実家で同じようなコーヒーメーカーが使われていたような記憶があります。子供の頃はコーヒーなど苦くて飲まなかったが高校生頃から飲み始め、今では毎日数杯は飲む☕…ああ諸行無常

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令和最新版商品を沢山扱う 某ショップで購入。

本機の特長の1つはドリッパーが専用設計ではない事です。

本機購入前は長年ハンドドリップ派でしたが最近面倒に感じてきたのが購入動機の1つです。またハリオV60を持っていたので以下の組合わせを試したかったというのもありました。その組合せでのコーヒーの味はともかくとして安価で優秀なコーヒーメーカーと思います。

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ドリッパー,サーバーを自由に変更可能!

本記事の概要

カリタ ET-102は実売3千円台と安価であり、コーヒーメーカーとして機能十分なのですが、時々ドリップ時にお湯(正確にはドリッパー内のコーヒー粉に一度当たったお湯)がほんの少量(大概1回使用当たり1, 2滴)飛び散る事があります(というか大体毎回飛び散っている気がする)。

この飛散問題を低減すべく、以下の追加カバーを3Dプリンタで製作し取付しました。

本モデルデータはThingiverseにアップロードしましたので、興味のある方は試して頂ければ幸いであります。

 Additional Lid Cover for Kalita Coffeemaker ET-102 by Sa2raKitsune - Thingiverse

 

問題の把握

お湯が少量飛散する要因は2つあり、

 (1)ドリッパーとフタの間が広いこと

 (2)割りと雑にお湯が出ること

実際はお湯というより茶色の点が飛散する感じになります。

(ちなみにハリオの珈琲王2でも同様の飛散があります。)

 

ドリッパーと蓋の間が約20mm空いており、ペーパーフィルターによっては下図のように隙間が生じます。隙間があってもドリッパー内のコーヒー粉が少なければ飛び散る可能性は下がるでしょうが、2杯分抽出時の粉量でも飛び散る印象があります。

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蓋とペーパーフィルターの隙間の一例

解決方法

製品への穴開け等の追加工なしでフタに追加カバーを追加する事でお湯少量飛散を低減することにしました。追加カバーを3Dプリンタで製作・取付してから1ヶ月以上経過しましが特に不具合が発生する事無く使えています。

蒸気が当たる所なので熱に強いABS樹脂で製作し、直接蒸気が当たりにくいとは思われるもののM3タッピンネジが亜鉛めっきのため、防錆目的でSUS製の平座金を入れて蒸気対策としています。

 

ちなみに念のため補足追記しておくと、3Dプリンタの樹脂は基本的に食品に触れる部分には使えませんが(使用可なのはFood-Safe等と明記されているもの)、今回の場所は蒸気が触れるだけであり、また湯が滴る程の蒸気が当たらない場所であるため問題ないと考えて製作しています。

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追加カバー取付後

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蓋に追加カバー取付(M3x8タッピンネジ+SUS平座金)

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3Dプリンタで印刷完了直後

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サポート取外し&メラミンスポンジで簡易研磨後


終わりに

カリタET-102について自分が感じていた問題点の1つの解消方法を紹介しました。

次にコーヒーをより美味しくするため、本機のお湯の投入量を調整するための改良(改造)を今後記事にする予定です。

 

以上おわり