デジタル騒音計 CHE-SD1簡易レビューと3Dプリンタ稼働時の騒音計測
購入経緯
安価な騒音計が欲しくなったのでサンワサプライ製CHE-SD1を購入しました。
当初はサンコー RAMA11O08が最安価だったので購入を考えていましたが、たまたまCHE-SD1と比較したYoutube動画があり、視聴した際に受けた印象からCHE-SD1の方が良さそうに感じたのが購入動機です。単4電池駆動というのも自分には合っていました。
CHE-SD1は取説によると規格:IEC61672-1 CLASS2準拠とのことで、CLASS2は普通騒音計の事を指すらしいです。少し調べた限りJIS C1509-1が相当規格のようです。
購入時点で校正済とあるので、購入直後であれば測定値はそれなりに正しい値が出ているのかなと考えています。(経年後は校正しないと恐らくズレていくのでしょう)
開封&電源投入
パッケージは以下の通り。Tcbest(R)という中国製の単四電池3個付。
電池を入れて早速電源投入。
液晶表示は明るくて数値が読みやすく、また温度も測定できるのは便利です。
FAST/SLOWボタンで内部ローパスフィルタの時定数(FAST:時定数1s, Slow:時定数125ms)が変わるようで、FASTからSLOWに切替えると測定値変化が緩慢になり乱高下しなくなるので使いやすいように感じました。
(CHE-SD1のFAST/SLOW機能は、以下リンク先の説明8-4と同様と思われます。)
https://www.onosokki.co.jp/HP-WK/c_support/newreport/noise/souon_5.htm
電池を抜き、騒音計背面のネジを緩め分解してみました。
取説に「推奨校正サイクル:1年」と書かれてあるので可変抵抗器でも付いてるのかなと思ったが無さそうでした。(校正パラメータが云々と取説に記載があるので隠しボタン操作か何かで校正モードに入ることが出来るのでしょうか。)
実測テスト
FLASHFORGE製3Dプリンタ:Adventurer3を所有しているが稼働中のファン音や駆動音がどの程度の数値になるのか前から気になっていました(要は少しうるさい)。
そこで騒音計テストを兼ねて、騒音計を距離:約15cmで測定モード:LOWとしてMAX値を実測しました。騒音値は騒音源と騒音計の距離や近くの物体・壁で反射するので真面目に測定するなら広い部屋で距離を正確に決めて取る必要があると思います。
騒音計と騒音源の距離が変化した時の騒音値は計算でき、例えば以下リンク先などで計算は可能。
-騒音減衰計算-
https://tomari.org/main/java/db_souon.html
Adventurer3電源OFF時の環境測定値は約31dB。
Adventurer3 を電源ONにすると内部ファンが稼働(これが地味にうるさい)。
この時の値は以下の通り約52dB(距離:約15cm)。
3Dプリント中(第1層終了後ノズル近傍冷却ファン&バッグファン稼働状態)を測定。最大値は下図の通り約64dB(距離:約15cm)で、3Dプリント中は約52~64dBで推移。
参考までにAdventurer3電源OFFでフィラメント乾燥機:eSUN eBOX(改)のみを電源ON、ヒータ&ファンを稼働させたときの騒音は下図の通り約50dB(距離:約15cm)でした。(ちなみに上のAdventurer3測定中はeBOXは常に電源OFF。)
以上おわり