雑記:CNC1310に立ち上げ準備作業(途中3,テスト稼働成功)

これまでの経緯

(ブログに記録を残していませんでしたが、)CNC1310用防音箱検討を優先課題として対応→検討内容実行→ベース市販品の微妙さに落胆して防音箱検討やり直しが必要と判明→気力低下&頓挫という状況でした。


しかし、このままでは防音箱検討で一向にCNCを使えるようにならないと感じたため、 まずは一旦CNC1310を動かして何か加工する事を最優先目標に変更した次第です。

CNC1310テスト稼働

さて結果から書くと、CAD/CAM:Fusion360,CNC制御:CNCjsの構成で昨日テスト稼働に成功しました。 ここまででも初作業が幾つかありましたが、稼働までありつけたのはネット検索で得た先人の知恵のお陰が大きいですね。

以前、塗装テストに使ったMDF端材を加工中の図

20×10mm長穴、深さ3mmの加工に成功

特によくわからなかったのがCAMデータ原点と加工原点の合わせ方でしたが、これにはZ軸プローブ実行と、CAD/CAMデータの原点を加工物天面にする事で解決しました。

Z軸プローブ実行の図

課題対応状況

昨年考えた課題は以下4点で、それに対する現時点での対応方針・状況は以下の通り。

(1) リミット(兼原点)センサ追加

 ⇒ 実施済[※改良余地ありと感じるが一旦無視]


(2) 各軸の直交(直角)確認・調整

 ⇒ 軸受、リニアブッシュ、リニアシャフトの工作精度が存外に悪かったので未実施。

   近々国産部品に交換予定。


(3) Y軸(手前奥行方向)の切粉防塵対策

 ⇒ リニアブッシュにフェルトシール追加予定。台形ねじは???


(4) 騒音対策

 ⇒ 防音箱再検討中(※ひとまず現箱で今後対処)

所感

テスト加工で色々気になる点が浮かんできましたが、最大の問題はやはりCNC稼働中騒音がうるさい事で、防音箱無しでの本格稼働は困難と感じました。

CNC加工中、現収納箱:IKEAベストー(防音未改造)での簡易騒音測定

上図の騒音値は、今後の防音対策前後で相対比較するために簡易的に取ったものです。


またiMM-6 + iPhoneSEを同距離、同スマホ三脚に乗せ、ベストーの扉開/閉で簡易RTA測定したものが下図。図中の最大バーが扉開、最小バーが扉開と対応しており、扉を閉めるだけで(この測り方では)10dBくらい下がりました。

iMM-6マイクによる騒音の簡易周波数測定

防音箱検討を当初優先課題にしたのは妥当な判断だったかなと改めて思いましたが、モチベーション向上&維持のためCNCテスト稼働は最初にすべきだったな、とも思いました。

(今思えば市販品ベース改造で防音箱を製作する方針が特に良くなかった。素直に自作した方が早かったと思われる。)


遮音材、吸音材、防振材は幾つか購入済なので現箱に対して逐次防音アップデートを実施していきたいと思います。


以上おわり