雑記:OM-OF101+エンクロージャキットの周波数特性計測

先日買った校正記録付きマイク:Dayton Audio iMM-6を用いて、OM-OF101+ダブルバスレフ エンクロージャキットの周波数特性(F特)を計測しました。


<エンクロージャキットの塗装+吸音材追加は以下リンク参照>

雑記:OM-OF101用エンクロージャキット塗装等の完了 - サツラキツネの巣


iPhone用アプリであるAudioToolsのRTAとマイク:iMM-6の組合せで簡単にF特を計測できる!と思っていたのですが、計測結果に色々おかしな所があってそれらを調べている内に結構な時間を費やしてしまいました。しかし、ようやくそれなりに計測ができるようになったと思います。


素人が趣味として普通の部屋で計測しているので、今回計測結果には計測環境の影響があると思いますが、エンクロージャキットの付録紙面に掲載の周波数特性と似たような結果が得られたかなと考えています。

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Dayton Audio iMM-6

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F特計測風景(距離:5cm時)

スピーカーの周波数特性はスピーカーとマイクの距離を5cm、25cmと変えて計測してみました。 音源はWavegeneで作ったピンクノイズ、中華アンプのNobsound NS-01G Proを使用、計測時は片側スピーカーのみ発音です。

それぞれの結果は以下の通りで、青色のピークバーを御覧ください。

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距離5cmでの周波数特性

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距離25cmでの周波数特性

距離5cmでのF特結果はフラットで中々綺麗です。一方、距離25cmの方は250~500Hzあたりの音圧が少し落ちたりしていて、これは計測環境の影響かなと思います(例えばスピーカーの後ろは只のカーテンだし)。 あるいはバスレフポートからの低音が増えた分、そこだけ凹んで見えるのかもしれませんね。


うちにあるAudioEngine 2+Wireless(Equlizer APOでフラット化)やFOSTEX FF105WK + P1000-E改と比較すると、OM-OF101の音質はどこか硬い印象があり、高音が少し奥まった所から聴こえるように感じていたのですが、F特によればちゃんと高音は出ていたんですね~。

(となると各スピーカーでの音の違いは「過渡応答特性」、「高周波歪み」による?)


ちなみに16kHz~20kHzではOM-OF101の方がFF105WKより出ています。

(FF105WKのF特は以下リンクの<2021/10/19追試>を参照)

スピーカーユニット:FOSTEX FF105WK+エンクロージャ:P1000-Eの周波数特性改善 - サツラキツネの巣


雑記の結言ですが、エンクロージャキット組立直後に聴いた際は残念に感じた音質ですが、慣らし運転+塗装+吸音材追加によって最初に比べて格段に良くなったと感じており、今回計測した周波数特性も概ねフラットだった事がわかって満足しています。


以上おわり